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【DeFi】Liquityとは?イーサリアム(ETH)を使ったレンディングの運用方法

2022年7月3日

こんにちは、ナカムです。

本日は「Liquityで暗号資産を借りる方法」を解説します。

本記事で分かる内容

•  Liquityとは?

•  Liquityを使った運用方法

はじめに、Liquityの中身から学んでいきます。

 

Liquity:https://www.liquity.org/

Twitter:http://twitter.com/LiquityProtocol

 

Liquityは分散型の借入プロトコルです。担保としてイーサリアム(ETH)を使って0%の利息ローンを利用できるDeFiの1つです。最初にLiquityの特徴や仕組み解説しますが1番の特徴を先に解説します。

結論:Liquityの特徴はStability Poolです。

Stability Pool=安定性プールという意味です。

スタビリティプールという言葉は意味が不明な言葉ですよね?まずは、Liquityの特徴から解説を進めますので分からないところは飛ばし読みで大丈夫です。ゆっくりと理解していきましょう。

最初にLiquityのメリットを見ていきます。

 

□Liquityの主なメリット

•  金利0%

•  担保比率110%

•  ガバナンスは不要

•  すべてアルゴリズムで完全に自動化

•  LUSDの直接償還可能

•  プロトコルは誰にも制御されていない

※償還とは、奪い返すことで、返却を意味する。

次はLiquityの特徴についてです。

 

□Liquityの特徴

•  ETHを預けてステーブルコインを借りることができる

•  米ドル固定のLUSDを借りることができる

•  LUSDは1ドルに設計されている

•  担保率110%割ると精算される

•  LUSDはスタビリティプールに預けて、「LQTY」トークンを得ることができる

•  「LQTY」を預けると手数料収入を得ることができる

上記の通りでLiquityでは、ETHを売らずに預けることでステーブルコインのLUSDを借りることができます。借りたLUSDをプールに預けると報酬として「LQTYがもらえる」という特徴があります。次はLiquityの仕組みをみていきましょう。

※注意点としては、Liquityを使う場合には、借りているLUSDの価格に対して110%を割ると強制決済されてしまう可能性があります。精算されると預けていたETHが没収され、借りていたLUSDが手元に残り全体として10%程度の価値を失います。必ず余裕を持った担保率に設定しておきましょう。

LUSDの価格はこちらです。

LQTYの価格はこちらです。

 

□Liquityの仕組み

Liquityは、AAVEやMakerDAOのように暗号資産を預けることでステーブルコインを借りるプロトコルです。

※プロトコル=プロトコルとは、コンピューターでデータをやりとりするために定められた「規約」「規則」における送受信の「手順」などを定めた規格を意味しています。共通のプロトコルに従うことで、正しい通信が可能になります。プロトコルという言葉は、少しイメージが難しいのでサービスと認識して頂けるとありがたいです。

※補足としてプロトコルの操作はアルゴリズムで完全に自動化されており、ガバナンスの必要性を最小限に抑えています。

 

□MakerDAOとの比較

実はLiquityと同じ運用がMakerDAOでも可能です。MakerDAOのDAIではETHなど担保に借入を行います。「Stability Fee」という利息を払い続ける必要があります。しかし、Liquityは、LUSDを「借入」「償還」するときのみ手数料が発生する仕組みです。

※償還とは、奪い返すことで、返却を意味する。

次は償還とLUSDについて詳細を解説します。

 

○償還とLUSDの価格安定性とは?

LUSDは、額面価格でETHに交換する機能です。

※額面価格とは、ETHの1ドルに対して1 LUSDと、110%裁定取引の機会を通じて、それぞれが最低料金と上限を作成する最小担保比率のことです。これを「ハードペグメカニズム」と呼びます。

LUSDの価格安定性についてはこちらをご覧ください。

 

○償還とは?

償還とは、1LUSDが正確に$1の価値があるかのように、LUSDを額面価格でETHと交換するプロセスです。○○LUSDの場合、○○ドル相当のETHが返されます。

例から見ていきますね。

たとえば、現在の償還手数料が1%とします。ETHの価格が500ドルで、100 LUSDを償還すると、0.198 ETH(0.2ETHから償還手数料0.002ETHを引いたもの)が得られます。

※償還額は基本レートの計算に考慮され、特に金額が大きい場合は償還手数料に影響を与える可能性があることに注意してください。

※ユーザーはいつでも制限なしにLUSDをETHに交換できます。ただし、償還金額に償還手数料がかかる場合があります。

 

□Liquityのレバレッジ

Liquityでは、借りたステーブルコインを運用することで利回りが出せますし、ETHを売らなくても資産が増やせる仕組みです。そして、1番の活用方法はレバレッジをかけて運用することできるようになります。例を出してみますね。

レバレッジ例

2000ドル相当のETHを預ける→400ドルのLUSDを借りる→400ドルのLUSDをETHに変える→全体で2400ドル相当を持っていることができる。

このようにレバレッジをかけた運用が可能です。

 

□レンディングの仕組み

レンディングの仕組みは、担保として預けているETHに余裕を持たせておかないとLiquityの中で精算されます。Liquityの特徴としては、精算される担保率の線引きがMakerDAOよりも低いことです。

担保率が低いと、どのようなメリットがあるのでしょうか?

「担保率が低い」ということは、ETHの価格が急落して精算が発生した場合、貸し出しているLUSDの価値よりも担保の価値の方が低くなればリスクが上がります。これを防ぐためにLiquityでは、Stability Poolという仕組みが作られています。次はLiquityを使って収益を出すことができる「Stability Pool」の具体的な内容を解説しますね。

 

Stability Poolとは何でしょう?

Stability Poolは、LUSDの価値を維持するための仕組みです。Liquityでは、担保精算時の負債を返済するための資金源として、LUSDの「Stability Pool」がリスクを抑えるために用意されています。仕組みとしては次の通りです。

•  たとえば、担保が精算されると、残った債務に相当する量のLUSDが債務を返済するためにLUSDから供給される

•  Stability Poolに十分なLUSDが供給されるように「LQTY」というインセンティブをもたらしたトークンが用意されている

•  LQTYを預けると手数料が得られる

上記の通りで、Stability Poolはリスクを抑えるために用意された仕組みです。また、LQTYというトークンがもらえるので、これを預けると手数料が得られるというユーザーにメリットが出る設計です。

手数料がもらえる手順は次の通りです。

手順

1. ETHを預けてLUSDを借りる

2. 借りたLUSDをStability Poolに預けて「LQTY」をもらう

3. LQTYをさらに預けて手数料の収入として「ETH」や「LUSD」をもらう

LQTYはLiquityで「LUSD」をStability Poolに預けるともらえることができます。LQTYは、さらに預けることができるので、Liquityの手数料として一部をもらえることができる仕組みです。すごくありがたい仕組みですよね。Liquityの使い方を解説します。

 

□Liquityの収益方法と手順

 

Liquityの収益方法と手順を解説していきます。

事前にMetaMaskなどのウォレット用意します。MetaMaskをまだ作成していない方はこちらを参考にしてください。

収益方法は次の通りです。

1. 「Trove」に担保としてETHを預ける

2. LUSDを借りる

3. LUSDをStability Poolに「Deposit」する

4. 清算利益とLQTYの報酬を獲得する

5. LQTYを「Staking」をして発行手数料のLUSDと償還手数料のETHから収益を獲得する

手順

1. Liquityの公式サイトにアクセスする

2. 「Borrow Now(今すぐ借りる)」をクリックする

3. Liquity.Appの「Visit(訪問)」をクリックする

4. ウォレットに接続する

5. TroveでETHを預け入れてLUSDを借りる

6. Stability poolのメニューから「LUSD」をDepositする

7. Stakingのメニューから「LQTY」をStakeする

実際の画面から手順を解説します。

 

1. Liquityの公式サイトにアクセスする

2. 「Borrow Now(今すぐ借りる)」をクリックする

3. Liquity.Appの「Visit(訪問)」をクリックする

 

4. ウォレットに接続する

 

ウォレットを接続すると、Trove、Stability pool、Stakingの表示がされるので、それぞれ選択します。

 

5. TroveでETHを預け入れてLUSDを借りる

「Open Trove」をクリックし、預けたいETHを「Collateral(担保)」の欄に入力します。

次に借りたいLUSDを「Borrow(借りる)」の蘭に入力します。

最後に「Confirm(確認)」をクリックします。

※CRを150%以上に保つと、リカバリモードでの清算を回避するのに役立ちます。

※担保比率は110%以上である必要があります。

 

6. Stability poolのメニューから「LUSD」をDepositする

「Deposit」をクリックし、預けたいLUSDを「Deposit」の欄に入力します。

「Confirm(確認)」をクリックします。

 

7. Stakingのメニューから「LQTY」をStakeする

「Start staking」をクリックし、預けたいLQTYを「Stake」の欄に入力します。

「Confirm(確認)」をクリックします。

 

□Liquityを利用した運用方法まとめ

最後に内容の要点をまとめます。

•  ETHを預けて米ドル固定のLUSDを借りることができる

•  LUSDをStability Poolに預けて「LQTY」の報酬を獲得できる

•  「LQTY」をDepositして発行手数料(LUSD)と償還手数料(ETH)から収益を獲得できる

Liquityは、上記の通り「ETH」担保としてLUSDを借りることができるレンディングです。そして、借りたLUSDをStability Poolに預けることで手数料の収入をさらに得ることができるサービスです。借りすぎるとリスクが上がるので設定には気をつけながら上手にETHを使って運用ですね。

今回の解説は以上です。

それではDeFiを楽しんでいきましょう。

公式サイト:https://www.liquity.org/

Twitter:http://twitter.com/LiquityProtocol

公式ドキュメント:https://docs.liquity.org

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