こんにちは、ナカムです。
現実にあった、不動産物件の夜逃げ記事についてです。
その辺り、根掘り葉掘り説明します。
今後、不動産を始める方、拡大される方。
借主トラブルなどの参考になります。
物件については、友人のYouTuber大津社長の上場チャンネル、大津社長(@OTSUKAIJI)件楽待コラムニスト大津カイジ、さんの所有物件です。
夜逃げとは?
字の如く「夜」に「逃げる」です。
夜逃げのタイプでも様々です。
例えば、家財道具等を持って決行する夜逃げもあれば、最低限必要な身の回りの物だけを持って決行する夜逃げもあります。
夜逃げは、バレない?
夜逃げ決行日までは普通に振舞うので、夜逃げ後になって初めて周りの人(近所の人、債権者、大家)は引越ししたことを知る事となります。
債権者とは?
簡単に言う所、第2者のサービスに対して請求権を有する当事者です。お金を借りている人や機関であり、一般に、第1者は、第2者が同等の財産とサービスを返還すると仮定して、第2者に何らかの財産またはサービスを提供しています。第二者はしばしば債務者または借り手と呼ばれます。
大家とは?
多くの一般的な「引越し」の行為とは異なり、引越し先や引っ越すこと自体を周囲には公表せずに行いますので、大半は、多重債務に陥った者が「借金が払えない」・「家賃が払えない」といった理由で、債権者の取立てから逃れるために行うものである。そのほか、後述するように様々な社会的な事情が背景に絡んでいることもあります。
また店主が夜逃げした店舗では、従業員は夜逃げされて初めて店の経営状態を知ることがあります。夜逃げされた場合については、逃げした大家・オーナーが発見されなければ夜逃げされるまでに働いていた期間の賃料は受け取れませんし、請求のしようもない(ただし、労働基準監督署または保証会社に相談すれば、給料の一部を立替払いしてもらえる場合もある。詳しくは、未払賃金の立替払事業を参照)。
昔で言う所では、江戸時代には年貢の取立てが厳しかった事が理由で、生活苦から夜逃げが続出したと言われています。
夜逃げ物件の状況について
わたくしの友人が貸している夜逃げ物件の、現状回復として、掃除作業を一緒に行いました。
写真を見せて頂きましたが、プライバシーーの関係でお見せを行えませんので、ご了承下さい。
実際の写真をお見せ出来ず、申し訳ございません。
この、夜逃げ物件の掃除を手伝いに行って来ました。
最初は、物凄いゴミの量でしたが、ある程度の残りの掃除を行いました。
一番やっかいなのが、臭いです。
猫のゲージ4つ有り、異臭が物凄い状態でした。
異臭については、腐った臭いが物件全体に充満していた為、率直に耐え切れない臭いでした。
ここで人が住んでいたとは。。。
しかも、猫の餌が家中に散乱しており、固まった状態で床に固形化していました。
これ、どうやって固形化した餌を取れば良いのか?
と言う状態です。
他には、台所の流し台に、腐った食べ物が山積みとなり、収納には腐った玉葱がカビ状で見つかりました。
裏の勝手口を開けると、また猫の餌が大量に散乱していました。
強烈な異臭。
その他としては、家の収納と言う収納に、物が詰め込まれていました。
押し入れにも、たくさんの物が詰め込まれて溢れんばかりの物でした。
住んでいる人は物を溜め込む人だったのです。
属性を言いますと、お気付きの方もおられるかもしれません。
また後程、お話しを致します。
夜逃げ物件の掃除いついて
わたくし自身も初めての夜逃げ物件、現状回復をお手伝いを致しました。
掃除をするにも、異臭が凄いので作業が進まない状況です。
もちろん、マスクを着けていましたが、マスクの意味がないぐらいの異臭でした。
ご想像にお任せいます。
人が住んだ後の、ゴミ溜め物件を、”まざまざ”と感じる事が出来きたと思います。
皆様は経験したく無いと思います。
率直に経験をしない方が良いかと思います。
しかしながら、猫の餌が固形化して床に固まった状態では、どうすれば良いのか?
どのように掃除すれば良いのか?
理解が出来ませんでした。
ヘラか何かで取るしか無いと思いましたが、友人は「クッションフロアーを張り替えるしかない」と、イライラした感じでした。
この状態では、誰でもイライラもするでしょう。
他にはカビが生えた腐った玉葱、腐ったお茶葉、腐った食べ物、お米の散乱など、生活ゴミが溜まっていたので、一つ一つ、ゴミ袋へ入れていきました。
↑
これは素晴らしい玉葱です。
本当に、
異臭との戦いでした。
その他には、押し入れが物で溢れ、子供の玩具、BSアンテナ、大きいテレビ、母乳パッドなどが散乱し、物だらけの状態でした。
2階については、カーペットを敷いてあったので、そこまで汚れが酷くなかったです。
またも、猫の餌が散乱していました。
その辺り、まだ猫の餌が固形化していなかったので、助かりました。
カーペットについては、折りたたんで1階へ下ろす作業だけだったので、まだ楽な掃除だったと思います。
トイレについても汚れて、悲惨な状態でした。
お食事中の方は申し訳ございません。
ご想像にお任せします。
トイレもクイックルワイパーと掃除用液体で綺麗になりました。
以外とトイレは簡単に終わりましたので助かったと思います。
異臭が。。。
最後に、台所の横に置いてあった、食器棚兼収納をハンマーで壊し、本日の作業は終了となりました。
お疲れ様でした。
夜逃げ物件の属性について
物件の属性については、お気付きの方もいるかもしれませんが、とにかく、”物を溜める方”でした。
物を溜めると、言う事は。。。
そこまで、属性がよくない方です。
もう少し、踏み込んでいくと、属性がよくないのは”お金が無い”。
”お金がない”とは、どういう状況でしょうか?
この方は小さい子供さんが居た方です。
男性?
女性?
女性です。
シングルの方です。
無職の方です。
と、言う事は?
生活保護の方です。
個人的な見解ですが、日本は生活保護と言う素晴らしい制度がありますので、無職でもお金が無くても、生きていける国なのです。
ただ、資源が”税金”なので、後ろめたい気持ちとプライドがじゃまして、申請をされない方もいます。
むしろ、無職で住まいと生活費が提供されるので、ありがたい制度だと思います。
簡単に生活保護をご説明します。
生活保護は厚生労働省の管轄です。
以下厚生労働省からのホームページ要項です。
制度としては、資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。(支給される保護費は、地域や世帯の状況によって異なります。)
制度の趣旨
生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。
相談・申請窓口
生活保護の相談・申請窓口は、現在お住まいの地域を所管する福祉事務所の生活保護担当です。福祉事務所は、市(区)部では市(区)が、町村部では都道府県が設置しています。
- (注)福祉事務所を設置していない町村にお住まいの方は、町村役場でも申請の手続を行うことができます。
- (注)一部、福祉事務所を設置している町村もあります。
生活保護を受けるための要件及び生活保護の内容
保護の要件等
生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養は、生活保護法による保護に優先します。
資産の活用とは
預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充ててください。
能力の活用とは
働くことが可能な方は、その能力に応じて働いてください。
あらゆるものの活用とは
年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用してください。
扶養義務者の扶養とは
親族等から援助を受けることができる場合は、援助を受けてください。
そのうえで、世帯の収入と厚生労働大臣の定める基準で計算される最低生活費を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、保護が適用されます。
支給される保護費
厚生労働大臣が定める基準で計算される最低生活費と収入を比較して、収入が最低生活費に満たない場合に、最低生活費から収入を差し引いた差額が保護費として支給されます。
保護の種類と内容
以下のように、生活を営む上で必要な各種費用に対応して扶助が支給されます。
生活を営む上で生じる費用 | 扶助の種類 | 支給内容 |
---|---|---|
日常生活に必要な費用 (食費・被服費・光熱費等) |
生活扶助 | 基準額は、 (1)食費等の個人的費用 (2)光熱水費等の世帯共通費用を合算して算出。 特定の世帯には加算があります。(母子加算等) |
アパート等の家賃 | 住宅扶助 | 定められた範囲内で実費を支給 |
義務教育を受けるために必要な学用品費 | 教育扶助 | 定められた基準額を支給 |
医療サービスの費用 | 医療扶助 | 費用は直接医療機関へ支払 (本人負担なし) |
介護サービスの費用 | 介護扶助 | 費用は直接介護事業者へ支払 (本人負担なし) |
出産費用 | 出産扶助 | 定められた範囲内で実費を支給 |
就労に必要な技能の修得等にかかる費用 | 生業扶助 | 定められた範囲内で実費を支給 |
葬祭費用 | 葬祭扶助 | 定められた範囲内で実費を支給 |
生活保護の手続きの流れ
- 1. 事前の相談
生活保護制度の利用を希望される方は、お住まいの地域を所管する福祉事務所の生活保護担当までお越し下さい。生活保護制度の説明をさせていただくとともに、生活福祉資金、各種社会保障施策等の活用について検討します。 - 2. 保護の申請
生活保護の申請をされた方については、保護の決定のために以下のような調査を実施します。- 生活状況等を把握するための実地調査(家庭訪問等)
- 預貯金、保険、不動産等の資産調査
- 扶養義務者による扶養(仕送り等の援助)の可否の調査
- 年金等の社会保障給付、就労収入等の調査
- 就労の可能性の調査
- 3. 保護費の支給
- 厚生労働大臣が定める基準に基づく最低生活費から収入(年金や就労収入等)を引いた額を保護費として毎月支給します。
- 生活保護の受給中は、収入の状況を毎月申告していただきます。
- 世帯の実態に応じて、福祉事務所のケースワーカーが年数回の訪問調査を行います。
- 就労の可能性のある方については、就労に向けた助言や指導を行います。
相談・申請に必要な書類
生活保護の申請にあたっては、必要な書類は特別ありませんが、生活保護制度の仕組みや各種社会保障施策等の活用について十分な説明を行うためにも、生活保護担当窓口での事前の相談が大切です。
なお、生活保護の申請をした後の調査において、世帯の収入・資産等の状況がわかる資料(通帳の写しや給与明細等)を提出していただくことがあります。
まとめ
このように、様々な縛りもありますが、厚生労働省の通りに生活をすると、普通にスーパーへ買い物が出来ますし、医療費の本人負担がない等、サービスは充実しています。
だからと、言って生活保護を進める訳ではないですが、日本ではこの制度のお陰で生きていくことはできます。
ただ、シングルなり、病気なり、それぞれの諸事情で生活保護を受ける方はいますが、今の日本では”格差社会”となり、生活保護の方が増えつつあります。
けれども、「お金がない」「病気で働けない」などの苦しみで自殺してしまっては本末転倒の手遅れです。
なので、後ろめたさを感じないで、へたなプライドなんかよりも、生活保護を受ける方が人生、平凡に暮らしていけます。
と言う、現実的な事を考えさせられる、一日の掃除でした。
不動産の夜逃げについて、今後の参考にして頂けると幸いです。