こんにちは、ナカムです。
本日は「金融プロトコルのLarix」を解説します。
本記事で分かる内容
• Larixとは?
• Larixを使った運用方法
まずは、Larixの中身から学んでいきます。
公式サイト:https://projectlarix.com/
Twitter:https://twitter.com/ProjectLarix
□Larixとは?
結論:Solana/SOLの金融プロトコルです。
金融のプロトコルと言われてもよく分からないですよね。簡単にいうと、次のことができます。
• 資産の「供給」「借入」「プール」を活用して運用
• 「LARIXトークン」を使って運用
例えば、ビットコインを貸し出してSOLとUSDCを借りながら「2種類の資産をプールで運用する」という使い方ができます。さらに、報酬でもらった 「LARIXトークン」を使って2重の資産運用も可能です。
具体的にLarixの中身を見ていきますね。
SolanaのLarixは、メタバース ベース金融プロトコルとして、動的金利モデルとより資本効率の高いリスク管理プールを備えています。
借り手と貸し手の両方に「LARIXトークン」を提供することでインセンティブを与えるように作成されました。
DAOとして運営されており、投票とガバナンストークンを通じて「LARIX」に導入されています。重要事項は、DAO提案の投票によって決定される可能性があります。
Larixは、Solanaのブロックチェーンにおける最初のメタバース ベースの金融プロトコルです。動的金利モデルを採用し、より資本効率の高いリスク管理プールを作成しました。
幅広い種類の担保を可能にし、暗号トークン、ステーブルコイン、合成資産、NFTおよびそのほかの資産を安全に活用することができます。
Larixは2022年8月18日現在、TVLは3,121万ドルでATVLは3,486万ドルです。時価総額は1,240万ドルあります。
出典:DappRadar
○Larixの特徴
Larixの主な特徴は次のレンディング プロトコルになります。
• ライブマイニング機能を備えた最初のレンディング プロトコル
• 最初のレンディング プロトコルは、NFT のピア ツー ピア レンディングをサポートします
• Solanaで部分的にオープンソース化された最初のレンディング プロトコル
Larixは、もう一つ特徴があります。それは「借入手数料なし」です。
以下のことが記載されていました。一般的に、金融プロトコルを利用すると借入の手数料が発生します。もしくは、後からトークンを報酬として発生させる。
Larixは、「借入手数料ゼロ」ポリシーがあります。借入手数料は、借入時の追加費用であり、借入利子とは異なります。借入手数料=借入金額×借入手数料率。借入金額が大きいほど借入手数料率が高くなり、借入手数料も高くなります。借入手数料は、取引が行われるたびに請求されます。
Larixの「借入手数料なし」は、ありがたいですね。
そして、Larixを陰ながら支援してくれているのは、次の投資家たちです。
○Investors
出典:Larix
• Solana
• Solar Eco Fund
• Epsilon Trading
• Huobi Global
• Gate.io Labs
• Mexc Global
• BitMart
• Fenbushi Capital
• Polygon
• FBG Capital
• 3Commas
• LD Capital
• Lancer Capital
• ZONFF Partners
• Fact Block
• Libra Capital Ventures
• IPC Iconplus Capital
• OIG
次は、SolanaのLarixのレンディングについて中身を解説していきます。主にLARIXトークンを活用したトークノミクスです。
□Larixの中身
Larixは、2021年9月にネイティブトークンをローンチし、100 億トークンで、マイニングと投資家、チーム、トレジャリー、マーケティング、開発に割り当てをしています。
出典:CryptoBorg
割ありの中で1番多い、Mining & Pool Reserve は、5 年間の 3 つのフェーズをカバーするために3 分割されます。フェーズ1は、トークンの20% がマイニングに使用され、借入と貸出のAPYが強化されています。
トークンの 10% と 25% は、それぞれフェーズ 2 とフェーズ 3 の事業計画の下でインセンティブを与えます。3 つのフェーズ間の正確なトークン配分は、市場の状況と製品の展開によって異なる場合がありますのでご注意ください。
次は、本題の「レンディング」「プール」を見ていきます。それぞれ、各項目の表示について解説と使い方の説明を進めていきますので参考にしてくださいね。
○Larixの項目
Larixは、トップ画面に5つの項目が並んでいます。利用したい場所に移動しながらレンディング、プールを活用していきます。
各項目の中身は次の通りになります。
• Dashboard(ダッシュボード):Single Asset(単一の資産)のレンディングとRaydium LPの機能が使える
• Launchpad(発射台):LARIX、Stepn、Step、xSOL、Bonfidaのレンディング機能が使える
• Positions(ポジション):Main Pool、Launchpad:LARIX、Stepn、Step、xSOL、Bonfidaの状況が確認できる
• Market(市場):市場のDeFiサービスで展開されているLarixトークンまたはSOLの確認ができる
• Liquidation(清算):利用しているレンディング、プールの清算ができる
Larixでは、レンディングとプールを一つの場所で完結できるサービスを展開しています。これは、めちゃくちゃ楽なので助かります。
また、Marketの項目から他のDeFiプールを確認した後に、条件が良ければ別の場所を使うのもありです。
例えば、LarixとORCAを比較して「ORCAの方が手数料を含めたAPYが良ければ利用する」ことが可能です。
次は、リアルタイムの10項目を左から順番に解説します。
• 総市場価値
• 総供給量
• 借入総額
• 供給バランス
• 正味価値
• 借入比率
• 借入残高
• 純APY
• 借入限度額
• 清算のしきい値
「総市場価値」「総供給量」「借入総額」の3項目は、Larix全体の状況です。
「供給バランス」は、そのままで供給のバランスを表示しています。
「正味価値」は、供給残高ー借入残高です。
「借入比率」は、総借入額 / 供給残高。借入利率は資産の稼働率を反映し、上限は借入限度額です。
「借入残高」は、借入資産の合計です。
「純APY」は、総年間利回り / 純価値(総年間利回り=総供給利回り・総借入コスト)
「借入限度額」は、借りることができる資産の最大値です。これは、オレンジ色のバーでマークされています。提供資産の価値が高いほど、借入限度額は高くなります。
「清算のしきい値」は、アカウントが清算をトリガーしたときの総借入額。これは赤いバーでマークされています。借入総額=>清算限度額の場合、口座は清算可能な状態になります。預金を増やすか借入金を減らすと、アカウントが清算から解放される可能性があります。
次は、レンディングとプールの使い方を解説していきます。
Larixを利用するときは、右上の「Cnnent」をクリックしてからウォレット接続することで資産が反映されます。
ウォレットは、Solana/SOLに対応しているのを活用します。
□Dashboard
Dashboardは、Single AssetのSupply(供給)とBorrow(借りる)とRaydium LPのプールSupply(供給)を利用する場所です。
最初にSingle Assetの項目を左から見ていきます。
※資産を元に戻したい場合は、 Liquidation(清算)の項目から「LIQUIDATE(清算する)」をクリックします。
○Single Asset
• Asset(資産):資産の種類
• Supply APY(供給APY):資産を提供することで得られる年率(APY)
• Borrow APY(APYを借りる):借入資産に対して支払われる年率(APY)
• Wallet(財布):ウォレット内のさまざまな資産の残高
• Liquidity(流動性):引き出し / 借りることができる資産の残高
• Supply(供給):資産の供給
• Borrow(借りる):資産の借入
Single Assetは、単一の資産をSupply(供給)することで代わりに他の資産を借りることができます。
例えば、保有しているビットコインを供給した代わりにUSDCを借り入れることもできます。そうすることで、ビットコインを売却せずに借入したUSDCを使って「LPプールで運用」という資産運用が可能です。
次は、Raydium LPを解説していきます。表示は、Single Assetとほとんど同じでSupply(供給)のみです。
□Raydium LP
• Supply(供給):資産の供給
Raydium LPは、LPの利回りを最大化しますので知っておくとお得です。
特徴は、次の3つがあります。
Raydium LPの特徴
• 2種類のLPトークンを供給することで利子を得ることができる
• Solanaの自動複利でLPトークンを継続的に再投資するプロトコル
• LPがステークされると、Larixの単一トークン(LPを除く)を借りることができる
出典:Larix
2種類のLPトークンを供給することは、一般的です。Larixでは、自動再投資による複利を生み出します。
Raydium LP トークンでステークするとLP トークンをRaydiumに戻し、10分ごとにRaydiumからLPマイニング報酬を自動再投資します。
これにより、時間の経過とともにLPトークンが増加し、プールでのシェアが効果的に増加します。複利で全体的な収益が増加する仕組みです。
もう一つは、LPがステークされると、Larixの単一トークン(LPを除く)を借りることができることです。例えば、借りてきたRAY-SOLのLPをステークした場合、RAYまたはSOLを借りることができます。
借りたRAYまたはSOLを他のLPと一緒に組んで再度、LPのステークすることができます。Raydium LPについては、以上となります。
※補足ですがその他に、2種類のLPからリターンを得る方法は、BSCのPancakeSwapもあります。興味ある方はこちらの記事をご覧くださいね。
Dashboardの解説については、以上になります。次は、Launchpadの使い方を解説していきます。
□Launchpad
Launchpadは、プール内で単一の資産を使って「Supply(供給)とBorrow(借りる)」を利用する場所です。
同じ資産でも場所によってAPYが変わるので、それぞれ見ていきます。
○LARIXプール
LARIXプールは、下記の資産を使ってSupply(供給)とBorrow(借りる)を利用することができます。
• USDC
• USDT
• SOL
• LARIX
主な運用方法は、Larix内の中でSupply(供給)とBorrow(借りる)を利用したときに利子として受け取ったLARIXトークンを再度、Supply(供給)とBorrow(借りる)することで報酬は長期的に受け取ることが可能です。
○Stepnプール
Stepnプールは、下記の資産を使ってSupply(供給)とBorrow(借りる)を利用することができます。
• GMT
• GST
• USDC
• mSOL
• SOL
Stepnプールは、Play to Earnの歩いて稼ぐ「STEPN」で活用されるGMTとGSTを運用することができます。
STEPNで稼いだGSTをStepnプールの中で供給した後に、GMTを借りる。供給した資産からGMTとGSTを借りると手数料なしで靴の補修やミントに活用も可能です。
もちろん、Stepnプールを利用することでLARIXトークンの獲得も得られます。
○Stepプール
Stepプールは、下記の資産を使ってSupply(供給)とBorrow(借りる)を利用することができます。
• STEP
• USDC
• mSOL
• SOL
Stepプールは、上記のSTEPトークンを中心のSupply(供給)とBorrow(借りる)を利用するプールです。
STEPは、Step FinanceというSolanaエコシステムのDeFiです。こちらは、ファーミング,
、プール、スワップ、NFTを集約し、ユーザーにとってSTEPトークンノミクスを通して恩恵が受けれる自動化されたプラットフォームです。
Step Finance:https://www.step.finance/
○xSOLプール
xSOLプールは、下記の資産を使ってSupply(供給)とBorrow(借りる)を利用することができます。
• mSOL
• SOL
• stSOL
• scnSOL
• JSOL
xSOLプールは、主にmSOL、stSOL、scnSOL、JSOLのトークンを中心に活用したプールです。トークンを供給することで動的APYの利息を獲得できます。
それぞれのトークンを見ていきます。
• mSOL:Marinade Finance(https://marinade.finance/)のSolana上に構築されたリキッドステーキングのプロトコルです。Marinade FinanceでSOLトークンをステークし、「mSOL」を受け取ることができます。
• stSOL:Lido Finance(https://lido.fi)は、Marinade Financeと同じくSolana上に構築リキッドステーキングのプロトコルです。Lido FinanceでSOLトークンをステークする人には、「stSOL」のトークンが発行されます。
• scnSOL:Socean Finance(https://www.socean.fi/en/)は、Socean Financeは、Solana 上の完全に自律的で完全に透過的なアルゴリズムのステーク プールです。Socean FinanceでSOLトークンをステークすることで「mscnSOL」を受け取ることができます。
• JSOL:JPool(https://jpool.one/)は、Solana Foundation のステーク プール プログラムを使用して、資金を運用しています。JPoolでSOLトークンをステークすることで「JSOL」を受け取ることができます。
□Bonfida
Bonfidaプールは、下記の資産を使ってSupply(供給)とBorrow(借りる)を利用することができます。
• USDC
• SOL
• FIDA
Bonfidaプールは、上記のUSDC、SOL、FIDAの資産があります。トークンを提供することで動的APYと利子を獲得することができます。
上記のようにUSDCの活用している方が多い状況です。上手に活用しながら資産を運用してくださいね。
□Positions
Positionsは、現在の各それぞれにおける資産状況を確認できる場所です。
• Main Pool
• LARIX
• Stepn
• Step
• xSOL
• Bonfida
Positionsをクリックすると上記の選択欄が表示されます。利用しているプールのMain Pool、 LARIX、Stepn、Step、xSOL、Bonfidaを選択し、現在の供給とステーク状況が分かります。
下記は、Main Poolの状況です。資産の供給バランス。供給APY、ウォレット、担保の順順番に表示が並んでいます。
○Market
Marketは、LarixのDeFiサービスで展開されているLarixトークンまたは、Solana/SOLの分散型金融を展開しているプロトコルの確認ができます。
上部には、「合計金額」「毎日の配布」「流通量」が表示されています。Larix全体の状況が可視化されているため、リアルタイムの指標といて活用してください。
合計金額の下には、LARIXトークンを使ったLP プールのプロトコルが表示されています。
Raydium、ORCAの「Stake」をクリックすると、それぞれのプラットフォームへ移動するので活用してください。
• Raydium:LARIX/USDC
• ORCA:LARIX/USDC
• Raydium:LARIX/RAY
さらに下へスクロールすると、Solanaを活用できる分散型サービスの名称が表示されています。
「Stake」をクリックすると、それぞれのプラットホームへ移動します。
• Marinade
• Lido
• Jupiter
• Wormhole
○Liquidation
Liquidationは、資産を請求することができる場所です。返済を希望する銘柄を選択し、「LIQUIDATE」をクリックします。
• Account ID(アカウント ID)
• Assets To Repay(返済する資産)
• Max Repay Amount(最大返済額)
• Assets To Seize(押収する資産)
• Max Seize Amount(最大押収量)
• Debt Ratio(負債比率)
• Action:LIQUIDATE(清算する)
□Solanaを使ったレンディングプロトコルのLarixまとめ
最後に内容の要点をまとめます
• Solana/SOLを使ったプロトコル
• 資産の「供給」「借入」「プール」を活用して運用
• 「LARIXトークン」を使って運用
Solanaを使ったLarixの解説は以上です。Larixは、さまざまな資産を「供給」「借入」することで「LARIXトークン」を獲得します。
借入からLPプールを活用し、高いAPYの利回りを体験できる金融のプロトコルです。
LARIXトークンを使って、他のプロトコルでLPプールを組むことも可能です。上手にLarixのプラットフォームを使ってくださいね。
それでは楽しいDeFi LIFEを楽しみましょう。
公式サイト:https://projectlarix.com/
Twitter:https://twitter.com/ProjectLarix